円高ドル安への調整ついに(2016年11月28日の株価)

今日の株価

JTは小幅に上昇。先週他の食料品株がさえない中で上昇していたこと、また、本日円高ルーブル安が進んだことが懸念材料だったが、とりあえず今日のところはしのげたようだ。

東宝は一時1.5%ほど売られたが、終値では小幅な下落にとどまった。トランプラリーで大幅上昇したことによる反動売りと、アジア各国で好調の「君の名は。」、あるいは12月に予定されている新作への期待が交錯しているものと思われる。もう少し下げてもらいたいところだが、難しいかもしれない。

東亜建設は底入れか。この会社は不祥事ばかり起こしていてどうしようもないが、そんなことでもなければ株価は下がらない。人が売っているからといって一緒になって売っていては、儲かりようがないだろう。

デファクトスタンダードも底入れかもしれない。ただデファクトの場合、市場の期待が高いから、それを上回る数字を出せるかは微妙なところ。小型株は市場予想通りの結果でも大きく売られてしまうのがつらい。

岩塚製菓は3.18%の上昇。中国の通貨当局幹部から元安を牽制する発言があったことが影響しているのかもしれない。ただこのところ円に対しては元高が進んでいたのに、上昇からは取り残されてしまった。ちなみに、岩塚製菓の業績は中国旺旺からの配当に大きく依存している。

国際石油開発帝石は1%の下落。原油相場が不透明な中、一体誰がPER53の国際石油を買っているのだろう。少し下がっても、またすぐに上がってしまう。これではOPEC総会で失望売りが出たとしても、依然高すぎて魅力がない。原油価格に合わせた国際石油の取引は、ここのところやや難しくなっていると思う。

このところの為替とエコノミストの発言について

ようやく巻き戻しが起こり、為替は1ドル113円台から111円台へと上昇した。まさかこれほど円安ドル高が進行するとは、夢にも思わなかった。ななぞうは1ドル105円あたりでの調整を予想していたから、そこからは実に10円ほどずれている。

為替や株はしばしば自分が思っていたのと逆方向に動く。でも知らなかった情報がテレビや新聞で紹介されれば、その値動きもある程度は受け入れられることが多い。

しかしながら、今回のトランプラリーによる円安ドル高はどうしても理解できない。

アメリカの財政赤字が膨らんで金利が上がる?いやいや、トランプはまだ何も実行していないではないか!しかも、アメリカに工場を戻すと言っているのだから、そのためには最低でも、ドル安に持っていってそれを維持することが必要なのだ。おまけに、保護主義的な思想も目に付く。

市場がそういった事情には目をつぶり、いいとこどりをしてしまうのはなぜだろう。私には到底理解できない。

また、トランプは何をやってくるかわからないのだから、通常は不透明感からリスクオフの円買いドル売りになるはずではないか。何をやってくるかわからないけど、とりあえず円売りドル買いしておこう、という考えは、一体どこから出てくるのか。

ななぞうは順張りのエコノミストが大嫌いである。この前は円高株安傾向などと言っていたのに、トランプラリーが長続きするのを見るや、今度は日経平均は2万円を目指すなどと言いはじめる。そんなことをして毎月まとまった額の給料を会社からもらっているなんて、恥ずかしくないのだろうか。

ななぞうは、決して彼らの予想が外れることに対して怒っているのではない。その日和見的な姿勢に対して怒っているのだ。

上に指摘したようなエコノミストたちは、もっとプロとして信念のあるところを見せてほしい。

ななぞうの所有銘柄

JT 300株、シャープ1000株、三菱自動車100株

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